新年あけましておめでとうございます。旧年中は当市場をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。本年も(株)沖縄県花卉卸売市場を、どうぞよろしくお願いいたします。
本年も、関係者だけの簡素な初セリ式になりましたが、買参人の皆様に加え花卉農協(太陽の花)、JAおきなわ、管理事務所の皆様の参加を得て活気に満ちたセリとなりました。
コロナ渦満3年となりますが、当市場を休まず開けられたのが一番の喜びです。
ひとえに買参人各位・沖縄県中央卸売市場管理事務所の職員・市場職員のコロナ感染症対策への真摯な取り組みのおかげと感謝いたします。
2022年営業におきましては順調な回復が見られています。行動制限の解除で観光客の増加により沖縄県の経済が回り始めました。婚礼需要・葬儀・イベントなども徐々に回復傾向にあります。しかし、県外からの直荷の減少により東京・大阪の大手市場からの買い付けが増えてきました。輸送費の高騰に加え円安が進み、輸入花卉の減少が相場に影響し、仕入れ値が上がり販売単価を上げざるを得ない状況が続いております。巣ごもり需要で伸びた個人消費やサブスク商品などに影響がなければと思っております。
一方で当市場は産地市場であり、主力品目の大菊・小菊・スプレーマムに加え、年末の特殊菊(ディスパットマム)・スプレーマム・トルコキキョウ・オリエンタルユリなどの県産正月商材は大変重宝されました。また、日常使いになる、ヒマワリ・ダリア・ヒペリカムや、枝物・葉物類ではドラセナ類・アレカヤシなどに加えて、新たにユーカリなどが出荷されています。
これからも地産地消に力を入れ、花卉農協(太陽の花)をはじめとした県内生産者にお願いして、県内消費者向けの品目拡大をお願いし、県産花卉の拡大に力を入れて参りたいと思います。
今年も全員でコロナ対策を行い、ウィズコロナで市場開場を維持し、市場任務を果たせるように努力いたします。「市場は、花屋さんと生産者のために尽力することで花の消費拡大に寄与する」、これを肝に銘じて精進してまいります。
新しい年が、皆様にとって良い年となることをご祈念申し上げます。
令和5年1月4日
株式会社 沖縄県花卉卸売市場
代表取締役社長 兼島 學